「立って」仕事をすれば健康で長生きできる(4)「座りすぎ」が招く心身不調…経済損失は6兆円を超える
「でも私は、やっぱりこれは産業の問題だと思っています。特にオフィスで働く人の座りすぎ対策は重要です。企業が、働けば働くほど健康で元気になるオフィスをどう創造できるか、ですね。その中で、スタンディングデスクを含めた机や椅子はとても重要な役割を果たすと思いますし、今は数年前とは違い、座りすぎ解消のためのさまざまなツールやギアが生まれています。また、それに伴い、オフィスのレイアウト、照明、空調も関係してくる。未来のためにも、いろいろな企業が力を合わせて産業を創出できればいいなと思っています。私もそのために考えています」
岡教授はこう総括する。
「5年先、10年先に、『まだ座っているの?』という社会になっているのが理想です」 (おわり)