立っているだけでやせられる? 1年で2.5キロの減量効果も
健康や体形維持のために、ダイエットをしたことのある方も多いと思います。やせるには、摂取カロリーを抑え、消費カロリーを増加させる必要があります。
しかし、食事制限や積極的な運動によるダイエットを続けるのは簡単ではありません。
消費カロリーを増やす方法というと、ウオーキングのような運動を思い浮かべるかもしれません。しかし、普段の日常生活において、「座っている時間を短くして立っている時間を長くする」だけでも消費カロリーは増えるはずです。ごくわずかの差のように思えますが、これを毎日継続的に行ったら、どの程度のダイエット効果が期待できるのでしょうか。
そんな疑問の答えとなるような研究論文が、欧州心臓病予防学会誌の電子版に2018年1月31日付で掲載されました。
この論文は、2017年6月までに報告された「座った状態と立った状態での消費カロリーの差」を検討している46件の研究データを、統合解析(メタ分析)したものです。その結果、1分当たりの平均消費カロリーは、立った状態で1・47キロカロリー、座った状態で1・29キロカロリーとなっており、統計処理後の差は0・15キロカロリーでした。