フリーになった途端に発症…上重聡さん帯状疱疹を振り返る

公開日: 更新日:

 野球では高校で初めて寮生活になっても、大学で新しい環境になっても、甲子園という大舞台に立っても体調を崩すことはなかったので、自分はメンタルが強いと思い込んでいました。でも、それはある程度自信があることだったからで、アナウンサー1年目の不安やフリーという環境への自信のなさは、自覚とは無関係に体にちゃんと現れるんだなと思いました。

 思えば4月の段階では5~6月のスケジュールは真っ白でした。21年間局アナで、ずっとレギュラー番組があって予定が埋まっていないことがなかっただけに、ギャップが激しく、夢の中で真っさらなスケジュール表が出てくるほどでした。

 そもそも、仕事に対して無計画だったんです。辞めてみれば何とかなるだろうって思って先のことを考えていなかった。だから予定が埋まっていくことが薬になったというか……。スケジュールが1つ入るごとに気持ちが楽になっていくのを感じて、「じつは不安だったんだ」と気づいた次第です。

■SOSは早めに出そうと意識するようになった

 今回のことは、逆に帯状疱疹ぐらいで済んでよかったと思っています。動けなくなるような大事にならなかっただけ幸せです。「病は気から」という言葉がありますが、いくら自分では大丈夫だと思っていても精神的な疲労は知らず知らずにたまっていて、体にダメージを与えるんですね。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…