フリーになった途端に発症…上重聡さん帯状疱疹を振り返る

公開日: 更新日:

 マネジャーもなく、スケジュール管理も全部自分でやってきたので、人の意見を聞くことがなかったのも良くなかったと今になれば思います。

 独身一人暮らしなので、全部自分で抱え込んで自分ですべてを完結しようと考えていました。気づけば人に弱みを見せないように振る舞っていたのです。

「フリーになっていきなり弱音を吐くなんてだらしないと思われる」「助けてくださいなんてカッコ悪くて言えない」とかたくなに思って……。

 でも、それは自分の思い込みで、まわりはみんな心配してくれていたんです。心を開けば、手を差し伸べてくれる人たちがたくさんいました。不安を相談するのも大事なことだと考えられるようになって、「SOSは早めに出そう」と意識するようになりました。

 帯状疱疹になったことをひもといていくと、「自分はそんなに強くない。弱い人間なんだ」と教えてくれたのではないかと思います。

 病気以来、より一層、意識するようになったのは「その日の仕事はその日のうちに完結させる」こと。以前から徒歩1時間圏内なら往復歩くようにしているのですが、帰り道で頭を整理して、家に着いた頃にはイヤなことは忘れます。要は家にマイナスな気持ちを持ち込まない。これはあるプロ野球選手がやっていると聞いて、マネするようになりました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…