歩いているとき急に腰痛と大腿に強い痛み…間欠性跛行も
それでも、ストレッチを意識して実施されたことで、ご本人が体幹筋やお尻の筋力・左足関節の可動性の改善を自覚されるほどになり、しだいに歩行時の腰臀部のだるさも改善傾向となっていきました。
半年後の診断では、痛みはなくなったものの、腰のだるさはまだ消えないという訴え。椎間板以外の要素で症状が残っている可能性があることを伝え、引き続きストレッチのプログラムを指導することとなりました。1年が経ったころには、痛みとしびれはなくなり、腰の重たい感じのみが残っている状態に。
この患者さんは現在、毎日の散歩と週1回のトレーニングを習慣としています。立ち上がった時と、歩き始めの時に腰が重だるい感じになるそうですが、1キロは歩き続けられるといいます。
この方のように、率先して運動を行ったり、リハビリに取り組むことは、腰痛の予防といった観点からも重要であると言えるのです。
(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)