血液がドロドロに濃くなる「多血症」には要注意…血栓ができやすくなる

公開日: 更新日:

■生活習慣病のコントロールが重要

 絶対的多血症はそれほど多くないが、一般的に多く見られるのは相対的多血症だ。高血圧、高血糖、高コレステロール、肥満といった生活習慣病が多血症の原因となっている場合は、それらをコントロールして改善する治療を行い、水分不足により血漿が減少している場合は、水分補給や点滴などを行って血漿の量を戻す治療が行われる。喫煙による低酸素血症がある場合は、禁煙によって改善する可能性がある。

「多血症の診断基準の範囲に完全に該当していなくても、ボーダーラインに位置している人は少なくありません。そうした多血症傾向のある人に、高血圧、高血糖、高コレステロール、肥満といった生活習慣病があると、血栓症からの心筋梗塞脳梗塞のリスクがダブルでアップします。まずは生活習慣病をしっかり治療してコントロールすることが大切です。また、動脈硬化が進んでいる人では血栓予防のための薬物治療を行ったほうがいいケースもあるなど、生活習慣病をコントロールするだけでは不十分な場合もあります」

 思い当たる症状があったり、健康診断などで多血症の疑いを指摘されることがあれば、早めに血液内科を受診し、しっかり検査を受けることが重要だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続