自分ががんだなんて思えなくて…囲碁棋士の三谷哲也さん悪性リンパ腫を振り返る
囲碁の腕前には全然影響がなくて、強くも弱くもなっていません。これで強くなっていたらドラマチックなのですけどね(笑)。
病気を経て、くよくよ悩むことはしなくなりました。ネガティブなことを考えても仕方がないじゃないですか。人はいつどうなるかわからないのですから、やれることをやっていくしかないと思うようになりました。
(聞き手=松永詠美子)
▽三谷哲也(みたに・てつや) 1985年、群馬県生まれ。7歳で囲碁を始め、翌年の93年には少年少女囲碁大会群馬県代表となる。2002年に入段し、安藤武夫七段に師事。21年に八段に昇進した。現在、NHK(Eテレ)「囲碁講座」に出演中のほか、インターネットでの対局解説、子供向け教室や大学の授業で講師を務める。昨年、3人目の子供が生まれた。
■本コラム待望の書籍化!「愉快な病人たち」(講談社 税込み1540円)好評発売中!