「ドアマン募集」という名の警備員の求人 面接官は「挨拶ができればいい」と繰り返した

公開日: 更新日:

 仕事は午前11時から午後9時まで。日当は1万円。途中1時間の食事休憩と夕方に30分の休憩が取れる。何か質問がありますかと聞かれたので、念のため、

「私は大卒ですが、大卒は不利でしょうか?」

 すると内田氏は「愚問だよ」というような表情で、

あのですね。大学を出ていようと知性があろうとなかろうと、挨拶ができればいいんです」

 短い時間だったが、内田氏は「挨拶できる人」という言葉を4、5回使った。彼の話を聞いていると、右も左もマナーを身につけていない人物だらけという錯覚を覚えてしまう。

「では採用の場合は明日連絡します。夕方電話しても大丈夫ですか?」

 内田氏の言葉には「あなたを採用で決まり」という好感触がにじんでいる。思ったとおりだった。翌日の午後5時、「採用」の連絡をもらい、研修を受けることになった。ところが、この研修が軍隊式のため戸惑ってしまったのだった。  =つづく

(林山翔平)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース