著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「日本人はアジアの他国を侮った」と陳立夫は言った

公開日: 更新日:
敵から奪った武器弾薬を箱から取り出して分類する中国共産党軍(1937~45年ごろ=Mary Evans/Grenville Collins Postcard Collection/共同通信イメージズ)

 私が陳立夫を取材したのは1990(平成2)年の春である。それから約2年の間に5回ほど面談して話を聞いた。国民党の組織部長として党を動かしていた彼は、蒋介石の右腕でもあった。兄の陳果夫とともに、日本軍の侵略に抗するために党務を握っていたのである。彼はこの年(1937)7月から始ま…

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