異例の投手練習非公開 囁かれる巨人CS初戦先発「沢村説」
内海か沢村か――。巨人は13日、阪神とのCSファイナルステージ(15日~)に先発予定の内海哲也(32)と沢村拓一(26)がジャイアンツ球場で調整した。
室内練習場で報道陣をシャットアウトし、1時間ほど汗を流した内海は「集中して練習できた」と言い、沢村は「やることは変わらない」と話した。
今年の巨人は「非公開」が多い。これまでは「サインプレー」の確認が主だったが、投手練習そのものを隠すのは異例中の異例。12勝でチーム勝ち頭の菅野が万全なら、小細工は必要なかった。それが右ヒジの靱帯損傷で離脱中。CSはエースの内海で開幕するとみられ、去る9日のシート打撃でも内海、沢村の順で投球したが、これをうのみにはできない。さる巨人OBがこう言う。
「2人の阪神との相性を見ると、内海は0勝1敗、防御率5.54といまひとつ。沢村は2勝2敗、2.93とそこそこ抑えている。相性もさることながら、原監督は短期決戦用に救援陣を強化したい思惑がある。今季7勝9敗の内海じゃなくて沢村が“開幕投手”かもしれない。初戦に先発すれば、2、3戦目以降はリリーフに組み込むことも可能。沢村は昨年の後半に中継ぎの経験もある。『守り勝つ』と宣言している原監督が不安視しているのは、菅野不在の先発ではなくてリリーフなんです」