オリ大山暁史 コーチに与えられたミッションは“左打者封じ”
身長168センチ。小柄な体格をフル活用しようと、これまでのスリークオーター気味だった腕の振りをさらにサイド気味に下げた。上背がない分、高低差のあるボールは投げづらい。ならば、直球や持ち球のスライダー、ツーシームを低い位置から打者の低めに投げ込んで相手を翻弄する。変則投法になったことで、ボールの出どころも見にくくなった。
星野コーチは「中継ぎのワンポイントが一番やってはいけないのは長打を許すこと。低めなら簡単には打たれない。ヒジの位置を下げたので、より低めへの意識を徹底してもらいたい」とフォーム修正の意図を説明する。大山自身も「投げ方を変えたことを最大限に生かさないと意味がない。最近はブルペンで思うようなボールが投げられ始めています。あとは実戦でどれぐらいやれるか」と手応えを掴みつつある。
セガサミー時代は昨年、日本ハムの新人として7勝(4敗)を挙げた1歳下の浦野博司(25)の台頭に押された。亜細亜大時代は2歳下のソフトバンク・東浜巨(24)の控え投手。12年ドラフトでは「プロ入り確実」といわれながら指名漏れという屈辱も味わった。