26年ぶり開幕5連勝の日ハム大谷 “つけ入る隙”は捕手にあり
将を射んと欲すればまず馬を射よ、だ。
日本ハムの大谷(20)が26日のオリックス戦に先発し、球団としては89年の西崎以来となる26年ぶりの開幕5戦5勝を達成した。右足がつって5イニングしか投げられなかったとはいえ、2安打無四球。弱点だった立ち上がりも一、二回を3者凡退に抑えるなど、修正力の高さを見せた。
ハーラートップの5勝に、リーグ2位の防御率0.80。この日はオリックス打線がファーストストライクを積極的に狙ったこともあり、5回で投じた球数は59球。相手の作戦すら逆手に取っていた。
お立ち台では「登板する試合は全部勝つつもりでいます」と言った大谷。他球団としてもこのままやられっぱなしではいられない。とすれば、狙うべきは「女房役」の近藤(21)ではないか。
近藤は昨季、送球イップスに陥り、三塁にコンバートされた。大野、市川の故障で今季から捕手復帰したものの、欠点が完治したわけではない。二塁への送球が大きくそれることはしばしば。三塁にボールを投げたつもりが、三遊間を抜けて左翼手の前まで転がって失点したこともある。2失策は捕手のリーグワーストだ。