菅野が巨人での3年を吐露 伯父・原前監督との「本当の関係」
「恐らく、彼ほど日本の決勝進出を強く願っている選手はいないと思う。絶対にリベンジする、と燃えているはずです」
評論家の橋本清氏がこう言った。野球日本代表の侍ジャパンの一員として、世界野球「プレミア12」を戦う巨人・菅野智之(26)のことである。
菅野は1次ラウンドの米国戦に先発して、5安打2失点で4回降板。二回に先制ソロを浴び、三回に3連打で追加点を奪われた。試合は打線の爆発で逆転勝利。敗戦投手になるのを免れた菅野は試合後、報道陣から「粘りの投球だったが……」と水を向けられ、「粘ったという言葉で終わらせるのは簡単ですけど、最低でも5回までは投げたかった」と下を向いた。
前出の橋本氏が言う。
「菅野の脳裏には、巨人の原前監督の怒声がよみがえったでしょうね。このプレミア12の開幕前、菅野がこう言っていたのです。巨人監督を退任することになった原さんへの思いを聞くと、『入団してから今年までの3年間、ただの一度もホメられたことがなかった。怒られた記憶しかありません。特にCSの阪神戦の試合後は心底、監督が怖いと思った。本当に、これはぶん殴られる、と覚悟しました。監督に認められる投手になりたい、ならなくちゃいけない、と思わされたし、思ってます』と言っていました」