巨人の賭博汚染は前監督時代に 原辰徳氏に責任はないのか
「原前監督のスキャンダルもそうだし、古くは江川の空白の一日や逆指名制度に絡むドラフトの改悪だってそう。巨人には倫理観やルールというものをないがしろにし続けてきた歴史がある。読売という巨大なメディアグループを親会社に持ち、その読売にはびこる我こそが社会正義だ、自分たちが社会権力を握っているというおごりと傲慢さが、そのまま巨人にも蔓延してきた。球界の盟主を自任し、野球界のルールは自分たちが決めるという傲岸不遜な態度が今日のチームの腐敗、選手の堕落を育んだと言っていい」
そう看破する前出の谷口氏は最後にこう言った。
「今回のことで巨人が貶めたプロ野球に対するイメージは、取り返しがつかないのではないか。金銭授受問題は、他球団にも波及した。プロ野球選手に社会人としての資質が著しく欠けていることを改めて露呈したわけです。自らの仕事にカネを賭けていた彼らは、誇りすら持ち合わせていない集団だった。そんな連中が行うスポーツを誰が信用できるのか。見る価値がない、とファンにソッポを向かれても仕方がありません」
まったくだ。原前監督がやたらと強調した「巨人愛」の成れの果てがこれでは、スタンドで声をからしてきたファンは浮かばれまい。辞めたから関係ありません、というわけにはいかないだろう。