防御率&奪三振の“二冠” 阪神3年目岩貞は何が変わったか
「初回にピンチを迎えたが、すぐに味方が点を取ってくれて、思い切っていけました」
阪神の大卒3年目左腕・岩貞祐太(24)が6日のヤクルト戦で7回無失点、9三振を奪う好投で3勝目を挙げた。金本監督は「安定しているし、頼もしい。思い切りもいい」と褒め称えた。
プロ2年間でわずか2勝だった岩貞が今季、飛躍的な成長を遂げている。6試合に先発し、41回3分の1を投げて自責点はわずかに「3」。防御率0.65は菅野(巨人)を上回りリーグトップ。55奪三振もリーグ1位で、奪三振率は驚異の11.98である。
「ストレートは150キロを超すわけでなく、時に140キロに満たない時もあるくらいだが、大きく強く腕を振って投げてくるので、ボールに力があり、打者は速く感じるようだ。高めに浮いたボール球にもつい手を出してしまう」と、ライバル球団のスコアラーも舌を巻く。
熊本の必由館高から横浜商大を経て13年ドラフト1位で入団。大学当時を知る、ある球団のスカウトがこう語る。