大物OBに再建託す 西武の次期監督は秋山幸二氏で決まりか
「しかも西武ホールディングスは現在、東京・池袋の旧本社ビルの建て替えとして、西武池袋線をまたぐ形で地上18階、100メートルの新ビルを建設中。これが2019年春の開業をめざし、また西武の顔ともいえる所沢駅にも線路上空3階、東口に地上5階建てのビルを建設。こちらは20年夏ごろに開業予定です。2019年から2020年にかけては、ライオンズの優勝で大型プロジェクトの完成に花を添えたい。球団の再建を託すには、かつて西武の顔だった秋山氏がうってつけなのです」(経済誌記者)
この話を聞いた、西武、ダイエー(現ソフトバンク)の元球団代表だった坂井保之氏(プロ野球経営評論家)は、「それが本当なら、砂漠にひとりで降り立つようなもんだが、秋山は肝が据わっている男だからね」といってこう続けた。
「西武ライオンズの顔ともいえる秋山のトレードが成立したのは、もちろん当時の堤オーナーが了承したからです。あれだけの大物でチームの功労者です。ダイエーの球団代表だった私と取締役兼監督だった根本(陸夫)さんも、かつて西武で世話になった男です。堤さんとは、あうんの呼吸というか、いずれ時期がくれば、秋山は西武に帰る日が来ると思いましたね。今の西武は堤さんの影響力はなくなってしまったが、その時が来たのかもしれない。秋山は言葉は少ないが考えの深い男で、チーム全体を冷静に見る目もある。大きな器を持った男です。問題は、現在のフロントに彼をバックアップできるだけの有能な人材がいるのかどうか。その点は大いに疑問です」
秋山氏が基礎をつくったホークスは資金力もあって常勝球団になったが、ボロボロになった西武は新監督の手腕でどこまで蘇るだろうか。