ヤ軍GM視察も…ハム大谷「メジャーで二刀流」実現性は?
くしくも今年のメジャーのドラフトでは、二刀流選手が注目された。学生時代に投打で飛び抜けた成績を残したブレンダン・マッケイ(21)がレイズ、ハンター・グリーン(18)がレッズにそれぞれ1巡目指名で入団。ともにルーキーリーグでは投手と野手で出場している。両球団は二刀流で一人二役、ベンチ入りメンバー25人の有効活用を模索しているともいわれるが、「レイズもレッズも戦力が乏しいチームだからですよ。ヤンキースやドジャースで二刀流は現実的にみて不可能でしょう」とスポーツライターの友成那智氏はこう言った。
「ヤンキースやドジャースは、メジャーの中でも選手層が厚い。例えばドジャースは4番を打つエイドリアン・ゴンザレスの故障が癒えても休ませる余裕があるほど。外野の層が薄いレンジャーズにしても、驚異的なペースで本塁打を量産するマーリンズのスタントン外野手をオフにトレードで獲得する構想がある。投手以外にポジションを与えるとすれば外野手かDHですが、強いチームにはすでに実績ある選手がいますからね。球団は大谷が10勝して20本塁打を打つなら、投手に専念して15~20勝してもらいたいと考えるでしょう。可能性があるとすれば戦力に恵まれず、なおかつ投手が打席に入るナ・リーグのチーム。投手として年間70打席、代打で30~40打席、交流戦のDHで5試合くらいスタメンならあり得るかもしれません」
大谷が二刀流にこだわるなら、キャッシュマンGMにヒジ鉄をくらわせてナ・リーグの弱小球団を選択することになりそうだ。