東京五輪へ課題山積 諸悪の根源はJOCの“言いなり体質”
■競技アピールに必死な選手の邪魔に
過度な忖度で被害を受けるのは、もちろん選手である。特に、マイナースポーツは、競技の認知度向上が大きな課題だ。銅メダルを獲得した女子カーリング「LS北見」の吉田知那美(26)が「カーリングはマイナーだけど、国技になるよう努力する」と話し、本橋麻里(31)が「“4年に1度のカーリング”と言われないように。根づくには努力し続けなきゃいけない。選手は現場で全力を尽くすことだと思う」と繰り返しているように、彼ら、彼女らは競技のアピールに必死。企業や学校のサポートがなければ生活もままならない選手も多い。それをJOCが邪魔立てしているようなものだ。
「東京五輪が世界のモデルになるような、新しいマーケティングを考えていかなければいけません」(前出の春日氏)
2年後、日本が世界の恥さらしにならなければいいが。