屈辱の本拠地負け越し…巨人が東京ドーム嫌いになったワケ

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 打つ方もしかりだ。巨人のチーム本塁打は今季140発でリーグ3位。4番の岡本が31本と奮闘しているものの、昨季の本塁打王でもあるゲレーロが15発にとどまるなど、他が続かない。168本塁打でトップの広島の某主力選手は「東京ドームは好き。球が見やすいし、夏は涼しいし、他の球場よりボールが飛びますから」と漏らしている。「地の利」のある巨人はもっと打っていいということだ。

 DeNAの164本も広島とほぼ同数。この試合もロペスの2発を含む3発で6点中5点を叩き出した。巨人はDeNA先発の東に8回をわずか1安打に抑えられたが、これもマギーのソロだった。やはり東京ドームでは一発が勝敗を分けることが多いのだ。

 これは巨人のある首脳陣の弁である。

「そう言うけど、借金がいくつも(8)あるんだから、東京ドームうんぬんの問題じゃない。チーム力がないからまんべんなく負けてるんだよ。外に出たって勝ってないだろ?」

 それを言ったら身もフタもないが、巨人はルーキー東に七回2死まで完全投球を食らうなど、デビューから5戦5敗とカモられっ放し。今季最多の借金8となってもまだ3位を守っているとはいえ、4位DeNAとはわずか0・5ゲーム差。高橋由伸監督は就任3年目で初めて試合後の会見を拒否した。

 今の巨人は21世紀で一番弱い。

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