中日は落合人脈一掃でも…松坂大輔をバッサリ切れない理由

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 入団1年目の昨季は6勝を挙げるなど、復活の兆しを見せていた平成の怪物だが、今季は未勝利に終わった。絶大な人気や右肩の古傷に配慮した特別待遇はなくなり、若手と横一線の実力勝負を求められた。

「キャンプで右肩痛を訴えて長期離脱したのはまだしも、そのリハビリ中にゴルフに興じていたことが発覚し、他の選手への示しがつかなくなった。米国に家族を残しての単身赴任ということもあり、これまで使用が認められていたクラブハウス内のミーティングルームも引き払うなど、特別扱いのVIP待遇は事実上、なくなった。松坂がいなくても、今季の観客動員は1試合平均では前年比で約1500人の大幅増。球団内でも“松坂不要論”が出ている状況です」(前出のOB)

 しかし、中日は松坂をむげにできない事情がある。森繁和SD(64)の存在があるからだ。

 森SDは、落合GMに請われて谷繁監督時代にヘッドコーチを務めていた時代、さらには、落合監督時代の00年代にも助っ人発掘に尽力。ビシエドをはじめ、当たりの選手を大量に獲得している。そして、松坂を獲得したのも、当時監督だった森SDだ。

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