JFA会長コロナ感染の衝撃 日本スポーツ界クラスター発生も
UEFAの総会では、すでにコロナ感染が報じられているセルビア協会、スイス協会の会長と席が近かったことを田嶋会長は認めている。
米国では、なでしこジャパンの高倉監督、大部コーチ、そして選手に会って激励の言葉を送っただろうし、メディアの囲み取材では至近距離での会話があった。
もちろん海外出張時にはJFAの幹部、広報担当者らが同一行動を取っており、サッカー界での感染拡大が懸念される。
「4月3日の再開をもくろんでいるJリーグにも飛び火した」と、放送関係者はこう続ける。
「Jリーグの選手、関係者にコロナ感染者はおらず、すでにJ1開幕第1節を行って感染防止のノウハウもあることを前面に押し出し、他スポーツ団体の<世界の趨勢から4月3日の再開決定は時期尚早>の声に耳をふさぎ、強行突破しようとしている。そこにきてサッカー界のトップがコロナに感染です。これでJリーグの再開は、間違いなく数カ月は遅れてしまったともっぱらです」
この日はJFAハウス内でJリーグ理事会が行われ、午後4時30分から記者会見が行われることになっていた。ところが午後5時になっても始まらず、「サッカー関係者にコロナ感染者が出たようだ」という話がジワジワと広がったが、それが田嶋会長と判明し、協会内は混乱した。