広島最下位で「金本監督」待望論 佐々岡采配に批判殺到

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阪神時代の育成法に評価

 そんな中、広島周辺では、次期監督として、広島OBで阪神前監督である金本知憲氏(52)の待望論が巻き起こっているというのだ。広島は1970年代中盤の別当、森永、ルーツ監督以降、就任1年目終了時に交代した監督は皆無。近年は野村、緒方と2代続けて5年間務めた。

「佐々岡監督に対してもその方針で、契約は野村、緒方時代と同様、1年ごとに更新していくとみられる。しかし、球団内では、万が一、最下位に低迷するようなら、ファン離れが起きかねないと懸念する声があるそうです」とは、広島の地元球界関係者。

「金本氏は18年限りで阪神監督を解任されたが、後ろ盾だった坂井前オーナーが退任したことも大きかった。阪神では広島時代に培った厳しい指導方針で若手育成に心血を注ぎ、我慢強く起用した梅野が正捕手として18年から2年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得。16年ドラフト1位で指名した大山も今季、すでに8本塁打を放つなど、才能を開花させつつある。16年5位の糸原も主に二塁で18、19年と2年連続で全試合出場した。高山、北條と伸び悩んでいる選手もいるが、広島内でも阪神時代の育成手腕を評価する声があるのも事実。広島は投打ともに若手が伸び悩んでおり、広島なら、おとなしい選手が多い阪神よりも『金本式』が生きるはずです」

 広島では近年、FAで他球団に移籍した黒田博樹(ヤンキースなど)、新井貴浩(阪神)を復帰させている。FA移籍した選手をかたくなに拒むムードはない。前出の関係者は「すべては松田オーナー次第で、オーナーは佐々岡監督に信頼を置いている。短絡的な判断をせず、監督には最低5年は任せるという球団の方針はオーナーの信念でもある。ただ一方で、金本監督が就任すれば、弟分の新井のコーチ就任もセットで進められるという意見も周囲にはある。新井も将来の監督の有力候補ですから、早めに経験を積ませられるというメリットがあるというわけです」と言う。

 金本氏を巡っては、阪神内でも「金本監督の育成の流れを継続していくべき」という声もあり、今後の再登板の可能性もゼロではないというが、広島が阪神より先に、オファーをかけることになるのか……。

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