開幕から驚異の7連勝 楽天涌井は男気で投げる昭和タイプ
■西武時代に近いフォーム
「13年オフ、ロッテにFA移籍したのも、移籍先で元西武の伊東監督が指揮を執っていたことが大きい。涌井は西武時代、高卒1年目の05年に伊東監督に抜擢され、一軍で先発を務めた。それが彼のプロ人生の始まりなので、移籍は『伊東監督のためにも』という理由だった。今回も西武時代から強く慕っていた石井GMが獲得を熱望したとあって、気合も入っているでしょうね。投球フォームも全盛期の西武時代に近い。軸となる右足を少し引きずるようにして投げているのは、体重移動を遅らせ、できるだけ前でボールをリリースするため。そうすることで無駄な力が抑えられ、制球も安定する。ゲーム終盤でギアを上げられるだけの余裕を持ちながら投げている」
かつて石井貴氏は涌井を「よく遊ぶけど、よく練習もする、昭和の野球選手タイプ」と話していた。まだ34歳。老けこむ年じゃない。