“ポスト菅”筆頭 河野太郎はワクチンでコケたら陸連会長へ

公開日: 更新日:

「ワクチン事業でコケれば事情は変わる」

 コロナ対策の失敗で菅総理の再任はないともっぱらの今秋の総裁選。新政権で河野氏が入閣できず、ひとりの国会議員に戻れば、「動き出すのは日本陸連ではないか」という声がある。

 陸連関係者の間では、2013年6月に就任した横川会長(現在4期目)の再任はないとみられている。

「どの幹部も口を割りませんが、すでに次の会長は内定しているようです。希望的観測という人はいるものの、今後を考えれば新会長は1期2年で退任していただき、陸連理事に復帰するであろう河野さんが23年から会長になれば都合がいい。陸連幹部の中には、『彼は総理になる器。辞めた後に会長に就けばいい』と言う者もいます。でも、国民の最大の関心事であるワクチン事業でコケれば事情は変わりますよ」(陸連OB)

 陸上好きの河野家は陸連と縁が深く、太郎氏の祖父(一郎)と大叔父(謙三)は早大時代に箱根駅伝に出場。父(洋平)も早大競走部のOBで、3人はいずれも陸連会長に就いた。太郎氏自身も慶応の中等部、高校で陸上部に在籍。地元の神奈川陸上競技協会の会長も務め、19年に陸連理事に就任。現在は大臣のため理事を離れている。

「河野さんは、世界陸連会長でモスクワ、ロス五輪1500メートル金のセバスチャン・コーを、学生時代から尊敬している。コーは昨年10月に来日した際、『国立競技場で25年の世界陸上を開催したい』と語った。1991年東京大会の成功を高く評価しているコーですから、あれは社交辞令ではないと思う。英語が堪能な河野さんが陸連の理事に戻れば東京大会招致に力を発揮してくれるはずです。東京開催が決まれば、コーが熱望した大会を会長として迎えられる。今はまだ58歳。総理大臣を狙うのは、その後でも遅くないですよ」(前出のOB)

令和の運び屋」は総理より、陸連トップの方が近いようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  2. 2

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  3. 3

    卓球・張本智和がトヨタ自動車「入社内定」の裏側…両親の教育観とスポーツ界の不安定要素

  4. 4

    「羽生結弦は僕のアイドル」…フィギュア鍵山優真の難敵・カザフの新星の意外な素顔

  5. 5

    日本のアスリートと「向学心」に雲泥の差…《エリート選手に勉強不要》は世界の常識からズレている

  1. 6

    伊藤美誠がパリ五輪シングルス代表絶望で号泣…中国も恐れた「大魔王」はなぜ転落したのか

  2. 7

    IOC会長選に落選した渡辺守成氏が明かす「驚愕の敗因」…女性の一致団結に《屈服させられました》

  3. 8

    貴ノ浪が43歳で急逝 横綱・大関は「寿命が短い」本当の理由

  4. 9

    “ミスター・ラグビー”と呼ばれた松尾雄治さん 西麻布で会員制バーを切り盛り「格安なので大繁盛だよ」

  5. 10

    羽生結弦「30歳の挑戦」…プロ転向から2年半「毎回五輪での記録を更新する気持ちでやっています」【独占インタビュー】

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」