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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

中止ではなく返上しか…東京五輪に選手支える情熱はあるか

公開日: 更新日:

 昨年の全米、全仏も苦心して開催された。空港―宿舎―会場を「バブル」で密閉して開催するのは机上では可能だ。だが、全豪が「コロナに打ち勝った」のは、カネでもノウハウでもなく、世界のファンが望んだからだ。その熱い声援を支えに選手は2週間の軟禁生活を乗り越えて感動のプレーをつくった。今の“東京”にその情熱があるか。理念の前にたじろぐ政府は国民を守れるのか。世界がそれを見ていることを忘れてはいけない。

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