伝統の2大会が潰れたいま、「日本選手を国内で世界レベルに」というお題目のむなしさは、最後の福岡国際の平凡な結果を待つまでもない。まして、マラソンという究極の持久力競争の頂点に、真夏のオリンピックを据える時代錯誤に驚く。日本陸連の職能として、海外に出て挑戦しろとは言えないのだろう。だったら余計な口出しせず、大迫傑のように、勝手に出ていって勝手にトレーニングして帰ってきてもらうのが自然なマラソンの道ではないか。
一方、陸連登録料は年間1000円だが、大衆ランナーは意味のない金は100円でも払いたくないものだ。