エンゼルス大谷翔平「トレード交渉」のドタバタ舞台裏情報! 期限迫りいよいよ報道過熱
米東部時間2日午後6時(日本時間3日午前7時)のトレード期限が迫る中、今季の移籍市場の目玉であるエンゼルス・大谷翔平(28)を巡って報道が過熱している。
大谷も出場した7月19日のオールスター以降、米主要メディアや各球団の地元紙が、もう一人の目玉であるナショナルズのソト外野手(23)とともに、その去就に関する記事を連日掲載。大谷に関しては来季終了後FAになり、市場価値が高騰することから、ヤンキース、ブルージェイズ、メッツなど東海岸に加え、西海岸のドジャース、パドレスなど、いずれも資金力豊富な球団がエ軍に対して二刀流のトレードを持ちかけているといった情報が飛び交った。
■名物記者を語った偽情報まで
今では、SNSを駆使して情報を発信する米国の野球記者が少なくない。大リーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ氏、ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマン氏、スポーツ専門局ESPNのジェフ・パッサン氏といった名物記者が競い合うようにして、エ軍や大谷の情報を発信している。
全米はおろか全世界からの二刀流への注目度の高さを当て込み、閲覧数やフォロワー数の増大を狙ったのだろう。先の名物記者のひとりになりすまして「エンゼルスのモレノ・オーナーがオオタニのトレードにゴーサインを出した」といった偽情報を流すやからまで現れた。
過熱する移籍報道に当の大谷は、「(エ軍に)残りたいかというより、やることをやるしかないです。今はやっぱりエンゼルスで、一試合一試合勝ちたい」と話したが、交渉の当事者ともなれば、移籍期限が終了するまで安眠は望めないだろう。
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「この時期は携帯電話を手放せない。ほぼ一日中、電話しているようなものだから」と明かしたことがある。米国内は東海岸と西海外で3時間の時差がある上に、選手の売り手、買い手双方のGMとも、自軍に有利なトレードはないかと、寝食を惜しんでアンテナを張り巡らせているからだ。
エ軍のフロントも例外ではなく、球宴以降はペリー・ミナシアンGMら編成スタッフは試合終了後もエンゼルスタジアムのオフィスに残って連日のように補強に関する会議を重ねている。ミナシアンGMはスタンドの関係者ブースにこもって、戦況そっちのけで他球団の選手のデータが詰まったノートパソコンを真剣な表情で食い入るように見ていることもあるそうだ。地元放送関係者によれば、トレード期限が迫るたびに、同GMの表情は疲労の色が濃くなっているという。