大横綱・双葉山の一番弟子の孫「大波3兄弟」たちの入門秘話
荒汐部屋に入るかどうか……ではなく、東洋大を卒業後にプロになろうかどうか、決めかねていたというのです。若隆景は次の九州場所で、5場所連続関脇。今では大関も狙える位置にいます。それが大相撲の世界に行くか行かないかで迷っていたのだから、今思えば不思議ですよね。
若隆景にすれば師匠、つまり私の定年が近いことも懸念していたそうです。彼が入門したのが2017年。この年の3月で、私は62歳でした。「入門するなら荒汐部屋しかない。でも、数年で師匠が代わるのも……」という気持ちだったのではないか。
あまりに悩みすぎて結論が出せず、東洋大相撲部の監督に「いい加減に決めろ」と、尻を叩かれたそうです。(つづく)