今宮、柳田、藤井まで…ソフトバンク「WBCへの選手出し惜しみ」に11球団から怨嗟の声
オフの補強はひとり勝ち
ソフトバンクはオフの補強にひとり勝ち。7年総額50億円という大金で獲得した近藤を筆頭に、3年15億円で有原航平(30=前レンジャーズ傘下)、4年3億円で嶺井博希(31=前DeNA)、1年6.5億円でオスナ(27=前ロッテ)、1年1.6億円でガンケル(31=前阪神)らを獲得。近藤は楽天を除くパ・リーグ5球団による争奪戦を制したし、有原やオスナにしても獲得を視野に入れていた球団は他にいくつもあった。そんな中、ソフトバンクは他の外国人選手も含めて総額80億円ともいわれる大金を投じ、選手を根こそぎさらっていった。
選手の年俸総額は昨年まで3年連続12球団ナンバーワン。カネをかけて優れた選手を集めておきながら、2年連続でオリックスに煮え湯を飲まされている。それだけに今季は何が何でも優勝したいに違いない。
しかし、例えば2年連続リーグ優勝、昨年は日本一になったオリックスはエースの山本由伸(24)がすでにメンバー入りしているうえ、宮城大弥(21)の代表入りも確実。左右の両エースに加えて、中継ぎエースである宇田川優希(24)の選出までウワサされている。
そうやって特に負担の大きな投手陣を出血覚悟で送り出す球団がある一方で、オフに選手を集めまくったソフトバンクが最小限の選手しか出そうとしない、というか少なくとも他球団からWBCに非協力的とみられているのはある意味、仕方ないのではないか。
侍ジャパンのメンバーがすべて発表される以前から、水面下では11球団の怒りの炎が燃え盛っている──。