昨春就任した履正社の多田晃監督に聞いた 強豪校を引き継ぎ指揮を執るプレッシャーは?
「うちの野球部は学校で『強化クラブ』というのに指定されているんですけど、『強化クラブ指定をなくすんですか?』とか問い合わせがありました。岡田先生がまだできる年齢だったので、それで出ていくということでいろいろな話が出たのかと。そういった問い合わせが中学校のチームからも電話であって、『いや、そんなことないです。引き続き同じようにやっていきます』と言ったりはしました」
■心折れてたかも
──監督として初めて迎えた甲子園だった今春のセンバツは初戦敗退。周囲から何か言われたことは?
「周りの人たちに聞いてもらえたらわかると思うんですけど、僕自身は凄く落ち込みました。でも、僕の周りでは『岡田先生だったらどうだったか』とか、どうこう言ってくるのは誰一人いなかったです。学校とかも初戦で負けたから『なにしてんねん』というのもないですし、『また頑張りや』と夏に向けて凄い応援してくれました。僕も『履正社、大丈夫か』とか記事を読むことがあったし、もし『なにしてんねん』って言葉ばっかり言われてたらそこで心折れてたかもしれませんけど、僕の周りの皆さんは協力しかしてくれないです。皆さんが温かく見守ってくれたり、かけてくれた言葉のおかげで、僕は何とかやれたかなと。ОBの方とか、校長先生や理事長、周りの先生、学校関係者、皆さんに本当に感謝しているんで」