右肘靱帯損傷の大谷翔平めぐりエンゼルス大揺れ…ミナシアンGMとネビン監督は解任ほぼ確実
代理人も振り回されっぱなし
会見を聞いた特派員のひとりがこう言う。
「バレロ氏は治療内容はまだ決まっていない、情報収集には時間がかかるると、USAトゥデーの記事を否定してみせることで、情報を漏らしたのは自分ではないと大谷にアピールしたかったのではないか。WBCでは日本ラウンドからサポートしたように、メジャー史上最大の契約が期待できる大谷は特に重要な顧客です。これからメジャーを目指す日本人選手たちも、その手腕には注目しているし、バレロ氏の後釜というか、虎視眈々と大谷の代理人の座を狙っている人もいると聞きましたから。そんなバレロ氏が情報を漏らすはずがありませんが……」
もうひとり大谷の右肘靱帯損傷に振り回されているのがエンゼルスのミナシアンGMだ。
去る8月27日、同GMはメッツ戦の試合前に会見を行い、こう言った。
「検査をしたのは、ケガを感じた後。今月初めに検査を受けるように提案したが、彼(大谷)と代理人が辞退した。理由は理解できる。指のけいれんだったので、(肘の検査が必要だと)信じなかったからだ」
大谷は今季、開幕前のWBCからフル回転。開幕後は昨季まで中6日だった登板間隔が、原則中5日に。打者としては右肘のケガが明らかになるまで、登板日も含めてほぼ無休だった。試合に出ると言った本人の意向を優先したらしいが、疲労の蓄積は明らか。「会見は明らかな責任逃れ、ムリにでも検査を受けさせるべきだった」──。米メディアからは同GMをバッシングする声が上がっていた。
「ミナシアンGMと、彼の言いなりだったネビン監督の今季限りの解任はほぼ確実です。7月末の大補強はモレノ・オーナーのゴーサインを得て動いたもの。再契約を目指す大谷の意に沿うようにプレーオフ進出を目指しながら、8月は8勝19敗。月間の得失点差マイナス74は球団ワーストですからね。ウエーバーで主力5人がプレーオフを狙う他球団に移籍したのは、選手自体に力がある証左。つまり選手の組み合わせを間違えたか、使い方が悪かったということ。いずれにしてもGMはその能力を疑問視されています」(前出の特派員)
右肘靱帯を損傷した大谷の周辺は揺れに揺れているというのだ。