二十歳の大谷が最も参考にしていた選手とは?「2、3点先にあげたら厳しいと思わせる雰囲気がある」
──二十歳でお酒が解禁されましたが、もう飲んでいますか?
「ちょっとだけは飲みます。味? (首をひねって)そんなに飲みたいなとは思わないけど……飲めなくはないですね」
──対戦して凄い投手、野手はいますか。
「今、ですか? 野手では内川さん(ソフトバンク)が凄いですね」
──投手では?
「金子さん(オリックス)です」
──内川は具体的にどこが凄い?
「簡単に三振しないし、常に自分の打てるボールを待っているな、と。あとは簡単にヒットを打つイメージがあるので、あっさりヒットを打たれると投げづらいという思いはあります」
──金子は?
「金子さんはボールが一個一個凄いから、どれに絞っていいのかわからない。コースも高さも何通りもあるので、そこで絞るのは難しい」
──参考にしていますか?
「打ち方であったり投げ方は、いいところはどんどん取り入れていきたい。いい選手はいい動きもするので、そこは参考になるかなとは思います」
──プロ入り後、一番参考になった選手は?
「プロ入り後だと……やっぱり田中さん(現ヤンキース)は凄かったですね。(味方投手が)2、3点先にあげたら厳しいかなと思わせる投手。2、3点あげても取り返せる投手ならいいけど、それを思わせない雰囲気がある。存在感も凄くあった」
──田中のような投手では相手の投手も根負けするのでは?
「僕は野手もやっていたので……そうですね。先に点をあげたら試合展開的にまずいかな、と思う場面もあった。3点以上はなかなか取れないので、その中で抑えなきゃいけないというプレッシャーは対戦相手の投手も感じると思います」
──そんな田中が活躍しているメジャー中継は見ていますか?
「ロッカーのテレビで中継をやっているので、ちょくちょく見てはいますね。あとは寮でも」
──メジャーで憧れの選手は?
「んー……憧れは……日本でも活躍して、米国でも活躍している人も多い。松坂さんや岩隈さん、ダルビッシュさん、上原さん。日本で活躍していた人には憧れます。もちろん、向こうのトップでやっている選手もそうだけど、日本でも米国でも活躍している人は凄いとは思います」
──メジャーに行きたい気持ちは変わっていませんか?
「そうですね。やりたいなとは思いますけど、まずは自分の出来るところを出来ればとは思います」
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そんな大谷がこの2年後に語った「理想の打者への成長プラン」とは。
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