「俺たちはどう生きるか」尾島正洋著

公開日: 更新日:

「俺たちはどう生きるか」尾島正洋著

 現代ヤクザの生身の姿に迫るリポート。

 暴力団社会で「仕事」と呼ばれる対立組織との抗争で使用される拳銃。2019年の抗争では米軍で採用されているM16自動小銃まで用いられた。15年の6代目山口組分裂後は、アングラマーケットで取引される「道具」(=拳銃)の価格が高騰しているという。ある幹部は、合法的に拳銃を撃てる海外で練習を重ねたと明かす。そして、敵対組織と命のやりとりをする組員たちは、意外にも健康保険証を所持している人が多いという。

 こうした抗争と拳銃の裏話にはじまり、収入や女性関係、半グレとの関係など、実際の事件の例を取り上げながら、暴力団幹部と彼らを取り締まる警察幹部双方の生の声を紹介。その実態を解説する。 (講談社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動