前立腺がん告白の角盈男さんが行う「重粒子線治療」って?

公開日: 更新日:

「ただし、前立腺がん治療に本当に重粒子線治療が必要か? といわれるとなんとも言えません。実は前立腺がんは急激に患者数を増やしている分野。『ダヴィンチ』と呼ばれるロボットを使った手術や、放射線源を埋め込み、内部から治療する小線源療法、重粒子より軽いが電子より重い陽子線治療など、さまざまな治療法が登場。それぞれ得意とする医師が“オレのやり方が一番いい”と力説していて、専門家といえども何がいいのか、断言できないのです」(前出の放射線治療専門医)

 実際、専用コンピューターとエックス線を使う「強度変調放射線治療」(IMRT)と呼ばれる放射線療法は10年以上前から普及しているが、重粒子線治療と結果に大きな差はない、ともいわれている。

「子供相手に横綱が相撲を取るようなもので、大げさ過ぎます。ピンポイントで照射することで重要臓器を損なわないといいますが、それは重粒子線でなくてもできる。むしろ、巨額な費用を使って作ったからどんどん使おうという部分もある」(都内の泌尿器科医師)

 重粒子線治療の費用は照射だけでおよそ300万円。他に保険適用される入院費用や薬代、診察料などがかかる。プロ野球選手として20億円稼いだといわれる角氏にすれば、安いかもしれないが、普通の人にはなかなか手が出ない治療だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」