肉体と神経くたびれ…肩凝りが全身痛「頚肩腕症候群」を招く

公開日: 更新日:

 首や肩の凝りが痛みに変わったら、それは単なる凝りではなく、「頚肩腕症候群」かもしれない。この疾患の診断・治療を専門に行っている「新小岩わたなべクリニック」の渡辺靖之院長に聞いた。

(1)首や肩の凝りがひどく、「凝り」というより「痛い」
(2)疲れやすく、休日は何も活動できないほどぐったりしている

「(1)、あるいは(1)と(2)の両方に該当するなら、頚肩腕症候群でしょう。それらが原因で、仕事の集中力などが低下してミスを犯したりしていませんか。さらに放置していると、仕事への悪影響だけでなく、首・肩以外にも頭痛、手のしびれ、背筋痛、腰痛、慢性の疼痛などさまざまな症状が出てきます」

 全身が痛む「線維筋痛症」という疾患があるが、「頚肩腕症候群は悪化すると、体のあちこちに痛みの症状を引き起こす。だから、線維筋痛症の中にも、頚肩腕症候群が原因となっている人がかなりいるのではないか」と、渡辺院長は指摘する。

 頚肩腕症候群は、もともと整形外科の分野で首、肩、腕に症状のある場合を広い意味で捉えた言葉だった。昭和40年ごろにキーパンチャーや電話交換手の「キーパンチャー病」として知られ、最近ではパソコン作業など上肢作業によって、首、肩、腕に症状が出る場合を「頚肩腕症候群」として扱うことになった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード