【機能性腹部膨満】排便に苦しみガスも出ない
■消化管系手術経験者に多い
便秘や腹部膨満(腹が張った感じ)は、胃の運動低下や消化器機能の変調、ストレスなど心理的な要因で起こる。
慢性の便秘や、過敏性腸症候群と似た症状だが、胃など消化器官系の手術経験者に多いという。
「腹鳴りがして、排便やガスが出ない。その苦痛は大変なものです。ひどいときは、浣腸ではとても無理で、尻から空気を入れながら、寝た状態で腹部を中心に体を左右に動かすという対症療法を受けるんです。それでようやくガスが出て排便できるようになります」
浣腸の利用も対症療法だが、毎月1回、瀬戸さんは逓信病院に通い、「大建中湯」という漢方薬と、「マグラックス」という医薬品をもらい、朝、昼、晩の食後に1日3回服用している。いずれも便を軟らかくしたり、胃腸の状態を改善する薬だそうだ。
「症状が落ち着いたり、仕事が忙しかったりすると、うっかりこの薬を飲み忘れてしまうことがあります。すると、腹痛が始まるわけです」
担当医師からはほかに、バランスのとれた食事、十分な睡眠、ストレスをためないようにとアドバイスを受けている。
「食事の量を少なめにして、1日5回に分けて食べています。また、ストレスをためないように、なるべく多くの睡眠をとり、毎朝、自宅近くの公園で行っているラジオ体操に参加した後、1時間の散歩を日課にしています」