子供が原因不明の痛み訴えたら「強直性脊椎炎」かもしれない
しかし、居酒屋のバイトで皿を何十枚も一気に運べない日が出てきたりして、これはおかしいぞという気持ちが強くなってきました。所属していたテニス部のコーチに病院を紹介してもらい、初めて強直性脊椎炎という診断を受けたんです。しかし、認めたくないという気持ちが強く、激痛の日は落ち込むけれど、痛みがない日は普通の生活を送っていました。
社会人になって病気の急性期を迎えました。痛みの程度を簡単に言うと、思考停止になるほど耐えきれない痛み。信号で立ち止まり、青になって歩きだそうとすると激痛が走りうずくまる。体勢を戻そうとすると、その動作がトリガーになり、痛みの連鎖が始まって動けなくなる。
社会人3年目の夏、とうとう自力で歩けなくなり、トイレにすら行けなくなりました。会社に説明してもしっかり理解されず、辞めますと伝えました。
その後、生物学的製剤のことを知り、処方してくれる医師を探しました。お金がかかるので、1年近く痛みに耐えながら学校の臨時職員でお金を稼ぎ、なんとか貯めてからやっと使えるようになった。
それから再就職しましたが、痛みなく働けているのは生物学的製剤があるからです。