水虫で下肢切断も 糖尿病患者・予備軍は夏こそ「フットケア」

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 糖尿病があると、血流障害、神経障害、免疫力低下の進行のために、さまざまな菌に感染しやすくなる。神経障害のために痛みやかゆみなどの感覚に鈍く、悪化に気づきにくくなる。健康な人なら全く問題ない小さな傷が、潰瘍、壊疽に進行し、下肢切断となってしまう。そのリスクが高いのが、蒸し暑い今の時季だ。

 夏は水虫(白癬)がひどくなりやすい。治りが悪い上に、細菌が入って感染を起こし、炎症から壊疽に至ることはしばしば起こる。糖尿病の患者数は、その予備群まで入れると日本人口の5分の1で、これは水虫と同じ有病率だ。

「お茶の水真菌アレルギー研究所」の比留間政太郎所長(順天堂大学特任教授)に「糖尿病患者は夏、どのような予防をすればいいのですか?」と聞くと、きっぱり。

「現実はそう甘いものではない。夏と限定するのが大間違い。基本のフットケアを、夏をきっかけに始め、一年を通してきちんと続けることが大事です。しかし残念ながら、基本のフットケアの認知度は低く、“下肢切断になるかもしれない”と真剣に考えていない患者さんが大多数です」

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