宣告後では手遅れ 「糖尿病」は発症前の生活改善で“自衛”せよ

公開日: 更新日:

 糖尿病の3大合併症は、網膜症、腎症、神経障害だ。甘く考えていると、失明、人工透析、下肢切断など深刻な事態を招く。しかし、怖いのは3大合併症だけではない。糖尿病専門医である菅原医院(東京・練馬区)の菅原正弘院長は「ほかにも、心筋梗塞脳梗塞認知症がんうつ病、骨粗しょう症、歯周病などさまざまな病気のリスクを上げる。糖尿病患者は、そうでない人より“健康寿命”が10年くらい短い」と警告する。重要なのは発症前の対策だ。

「糖尿病は、発症してから何とかしようとするのでは遅い。発症前から手を打たなくてはなりません」

 食事をすると血糖値が上がる。これを下げる唯一のホルモンが、膵臓から分泌されるインスリンだ。

 肥満運動不足などによりインスリンの働きが悪くなると、まず食後の血糖値が上がり始める。これが糖尿病の前段階。膵臓が元気なうちは、通常の何倍ものインスリンを作るので、血糖値の上昇は目立ったものではない。しかし、インスリンの量が非常に多い状態が続くと、動脈硬化だけでなく、アルツハイマー型認知症やがんの誘因になることがわかってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード