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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

M・ダグラス公表 舌と喉の腫瘍は放射線で生活機能を守る

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 3つ目は、彼の過去の発言で、「咽頭がんの主な原因は、HPV感染だからね」と語っていたことです。

 HPVはセックスで媒介するウイルスで女性が感染すると、子宮頚がんになりやすいことで知られます。へんとうや舌など中咽頭の粘膜は、子宮頚部の粘膜と環境が似ているため、オーラルセックスなどでHPVが中咽頭に感染すると、中咽頭がんを発症する恐れがあるのです。米国では、中咽頭がんは、6割がHPV感染が原因とされます。

 これらのがんを予防するには、夜の営みを含めて生活改善がとても重要であることがうかがえるのです。そういうことを世界に知らしめた点で、ダグラス発言は大きな意味があります。

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