道路沿い住人は要注意 騒音が引き起こす意外な健康障害

公開日: 更新日:

 あなたが普段、気にしないように努めている騒音が知らぬ間にあなたの健康をむしばんでいるのをご存じだろうか? WHO(世界保健機関)は騒音公害は大気汚染に次ぐ、深刻な環境汚染だと言い、その問題点を指摘している。騒音はどんな健康被害を引き起こしているのだろうか?

■高血圧のリスクが3~9割もアップ

「騒音は苛立ちや不眠を引き起こし、酸化ストレスを増加させます。その結果、体中に慢性炎症が引き起こされ、交感神経が活性化して血圧も上昇するのです。そして血管内皮が傷つき、血液凝固が促進して脳梗塞心筋梗塞のリスクを上げます。特に夜間の騒音は体に悪影響をもたらすといわれています」

 こう言うのは首都圏の大学医学部で循環器を専門としてきた元教授だ。

 WHOも住宅地の騒音の上限を55デシベルと定め、これを超えるものは健康に有害としている。ちなみに40デシベルは「深夜の市内、図書館など」、50デシベルは「静かな事務所」、60デシベルは「普通の会話」、70デシベルは「騒々しい街頭」というのが一般的騒音の基準だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「転職者は急増」なのに「人材派遣会社は倒産」が増えているワケ

  2. 2

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  3. 3

    驚きの品揃え! ダイソーでほぼすべて揃う「防災グッズ」の実力は?

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  1. 6

    長嶋一茂はこんなにも身だしなみを意識している? VIOはもちろんアンチエイジングも

  2. 7

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  3. 8

    大関・大の里3度目優勝で期待される「大豊」時代の幕開け…八角理事長も横綱昇進に期待隠さず

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ