道路沿い住人は要注意 騒音が引き起こす意外な健康障害

公開日: 更新日:

 毎日平均60デシベルを超える交通騒音にさらされると、高血圧のリスクが3~9割も増加するという報告もある。スウェーデンのルンド大学の研究チームが2万8000人の住人アンケートでスウェーデン南部の都市の交通騒音を調べた結果だ。

 騒音は振動・悪臭と共に「感覚公害」のひとつに分類され、不快感や生活妨害といった感覚的な被害に限定されると考えられているが、近年の疫学研究により、航空機騒音や道路交通騒音などの交通騒音がさまざまな健康被害を生じることが明らかになっている。

 例えば、沖縄の嘉手納・普天間飛行場を対象に行った大規模調査では、「低出生体重児の出生率の上昇」「学童の長期記憶力の低下」「成人における心身症有病率の上昇」などが検出されている。

■脳機能に悪影響を与え認知症リスクも……

 騒音がもたらす健康被害はそれだけではない。今年1月、世界的な権威のある医学雑誌「ランセット」に衝撃的な論文が掲載された。幹線道路や高速道路など交通量が多く、騒音レベルが高い場所に住む人は認知症になるリスクが高まるというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…