2万人調査で4割が…肩凝り・頭痛・腰痛はうつ病の始まり
精神的不調では、抑うつ気分に加えて「体のあちこちが重く感じる」「不安でいてもたってもいられない」「話や本の内容が入ってこない」が、半数以上を占めた。
さらにうつ傾向のある人は、3割以上が6個以上の不調を抱えているのに対し、うつ傾向のない人は0・5割にも届かなかった。
調査結果の解析を行った藤田保健衛生大学医学部精神神経科学講座・内藤宏教授が言う。
「身近な内科医(かかりつけ医)を受診した率を調べると、身体的精神的不調を抱えながらも診断を受けていない人が多く、9割以上が未受診。自身の不調を相談している人も少数でした」
■「疲れ」「不眠」が重要キーワード
相談していない人では、「大した病気ではない、恥ずかしい、病気と認めたくない」「不調改善の効果も期待していないので、相談したくない」という声が見られた。
これらの結果から分かるのは、本人にとっては「大したことがない不調」「医師に相談しても良い回答が返ってこないと思える不調」が、実はうつ病のサインかもしれないということだ。