著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

仕事のストレスで「うつ病」発症リスクが1.7倍に

公開日: 更新日:

 うつ病の発症要因に「職場のストレス」が挙げられます。体調に大きな変化はなくとも、職場で感じるストレスはあまり良いものではありません。

 このような職業性ストレスが精神状態に与える影響を検討するために、さまざまな方法論が提唱されています。

 その中でも、多くの研究に採用されている手法は「仕事の要求度・コントロールモデル」と呼ばれるものです。

「仕事の要求度」とは、量的負担、役割ストレスなど、作業に関わるストレスのことです。「仕事のコントロール」とは、裁量権や自由度のことと考えていいでしょう。仕事の要求度が高いにもかかわらず十分な裁量権や自由度が与えられていない状態を「高ストレイン」と呼び、こうした状況では心身のストレス反応リスクが高いといわれています。ただ、こうした状況がうつ病の発症と関連するかどうか、明確なことは分かっていませんでした。

 そんな中、「高ストレインとうつ病発症リスク」の関連を検討した論文が、精神医学・心理学の国際誌2017年6月号に掲載されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…