「腰痛の8割は原因不明」は間違い 痛み解消最新ポイント
足のしびれ・痛み・麻痺があれば、「神経症状を伴う腰痛」が疑われる。病院でMRIなどを受け、「保存治療↓改善しなければ手術検討」の流れになる。
もし、3大危険兆候やしびれなどがなければ、今は深刻な状態ではない。
コルセットや腰痛体操など自分でできることに6週間を目安に取り組み、痛みが続くなら病院で検査。運動療法を中心に保存療法を行う。
■完全除去を目指さない
なかには痛みが長引く腰痛もある。その場合、つい「痛みゼロ」を目指しがちだが、腰痛治療の目的は「痛みを気にしないで日常生活を過ごせるようになる」。腰痛完全除去ではない。
「痛み軽減の生活指導や認知行動療法で、QOL(生活の質)やADL(日常生活動作)を最大限に改善することをゴールにします。もちろん、腰痛治療の意義を医師と患者さんが正しく共有することは不可欠です」
腰痛とうまく付き合っていけるのだ。