風疹5年ぶりに患者数2千人超え…今すべき本当に必要な対策
■ベストはワクチン接種だが
「国のワクチン制度の変更でワクチン接種を受けていない30~50代の男性が感染者の中心です。妊娠可能な女性と接触する機会があるでしょうから、風疹対策をしっかり考えるべき。高齢者であっても、子供夫婦と同居していたり、社会と接する機会が多ければ同様。しかし、そうではない方たちもいます。要は、風疹の正しい知識を持つことが重要なのです」(三木院長)
風疹は治療薬がなく、ワクチン接種が予防策としてベスト。時間がなければワクチン接種をすぐに受けるべきだが、そうでなければ、まずは風疹への免疫があるかどうかを調べる抗体検査を。十分高い抗体価がある場合は、ワクチン接種は必要ない。逆に、抗体価が低ければ、ワクチン接種が必要だ。
なお、子供の場合は、1995年4月以降、生後12~90カ月の男女への風疹ワクチンの定期接種が義務付けられている。