洞口依子さん がん手術から10年後に発症したリンパ浮腫を語る

公開日: 更新日:

 リンパ浮腫を取り巻く環境は、まだまだ厳しいようです。

 病気のことは当事者になってみないと分からないことも当然あるでしょう。なので、私のようなメディアを通じて仕事をしている人間が、リンパ浮腫で悩んでいる人の声を世の中に届けなくちゃとも思います。

 でも、病気のことって人それぞれなので、旗を振って物を言うことの難しさも同時に感じています。私には何ができるのかなって。

 例えば、弾性ストッキング。浮腫に効果があるというので病院から薦められたものを私も常用していますが、とにかく圧が強力で、とてもはきにくい。医療用なので1足数万円もする。

 国の保険で何割か補助が出ますが、その都度、書類を作成し提出して申請許可を得られないと補助は下りない。しかも、年間に申請できるのは2~4本など数量の上限がある。安易に買い替えられないので、穴が開いたり多少緩んでも、皆さん大事にはいている。

 厳密に言えば、1年に2~4本のみ、高い医療用ストッキングを試着もせずに買うのです。これには何だかちょっと腑に落ちない。なので、メーカーさんに直接電話して「フィッティングのお試し会を無料で開いてくれませんか」って要望したこともあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり