栄養バランスが悪化 持病がある人は二次性サルコに要注意
もちろんがんも二次性サルコを引き起こす原因になります。手術を受けると、傷を回復させるために、体は大量の栄養を必要としますが、術後すぐに食事で補給できるとは限りません。そんな状態で術後の抗がん剤や放射線治療を受ければ、さらに栄養補給が難しくなって、かえって命を削ってしまいます。
そのため最近では、「栄養サポートチーム」を組織して、患者の食事指導を積極的に行う病院が増えてきました。運悪くがんにかかったときは、単に手術数だけでなく、十分な栄養指導が受けられるかどうかも、病院を選ぶ基準にするべきです。
いまの高齢者は、だいたい80歳前後からサルコっぽい人が増えてきます。それをもとに考えると、いまの中高年は80代後半ごろからサルコ年齢が始まるはずです。しかしいまから備えておけば、それを90歳前後まで先延ばしできるかもしれません。