石原藤樹
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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

死亡リスクが8%上昇との報告が…揚げ物で寿命が縮む?

公開日: 更新日:

 フライやてんぷら、唐揚げなどの揚げ物は、子供から大人まで大変人気のある食品です。

 ただ、多くの方が揚げ物は健康に悪い、というイメージを持っています。肉や魚や野菜などの材料を、衣をつけて高温の油で揚げる、という調理法は、栄養価の割にカロリーが高くなります。

 また、高温で変性した油の成分が、有害な物質になるという考えも根強くあるからです。

 確かに医師や栄養士などの専門家も、「健康のためには揚げ物を控えましょう」との指導を行うことが多いのですが、それはどれだけの科学的根拠があるのでしょうか? 

 実は揚げ物が他の食品と比較して、特別健康に悪いという報告は、これまであまりありませんでした。

 今年の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」という医学誌に、アメリカの閉経女性を対象とした、大規模な研究の結果が発表されています。

 アメリカですから対象となっている揚げ物は、フライドチキンやフライドフィッシュ、フライドポテトなどです。その結果、揚げ物を毎日食べている人は、ほとんど食べない人と比較して、死亡のリスクが8%上昇していました。

 特にリスクが高かったのはフライドチキンで、週1回食べているだけで、死亡リスクは13%も増加していたのです。長生きをしたい人は、揚げ物をなるべく控えた方が良いようです。

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