血液1滴で13種類のがんをチェック いつから受けられる?
たくさんの数を調べるほど精度が上がる。しかしコストも上がる。
「大腸がんであれば、3種類のマイクロRNAを調べればいいことが分かっています。しかしがんによって、どれくらいがベターかが違います。現在は研究段階にあります」
■検査のポイントは?
ひとつは、血液検査という簡単な検査で複数種類のがんを調べられることだ。
「がんの検査の中には、痛みを伴ったり時間がかかったりするものが少なくなく、それががん検診の受診率が伸びない一因になっています。しかし血液検査であれば、受ける人の負担が少ない」
もうひとつは、感度・特異度の高さだ。
「マイクロRNAの検査では、Ⅰ~Ⅳ期に関係なく高い感度は変わりません。また、たとえば大腸がんは肛門の近くにあるものは感度が高く、大腸の奥の方にあるものは感度が低いのですが、マイクロRNAでは感度は同じです」